読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

よわい犬ほどよく吠える

ジャニーズに興味がなかった私がジャニーズに落ちた。今なお沼を遊泳中。無断転載禁止。(例:スクリーンショット・コピペなど)

私が好きになったジャニーズは「ブサイク」だった

ポエミー分析

舞祭組、デビュー2周年おめでとうございます。

 「ジャニーズなのにブサイク?!」

 私は中居さんの思惑にまんまとはまった沢山の人間のうちの一人だ。当時の私はジャニオタなんかじゃなくて、キスマイに格差が存在することも知らなかった。そもそもキスマイのことを知らなかった。名前ぐらいは聞いたことがあったけど、何人組なのか、誰がいるのかは知らなくて、突如出てきた「舞祭組」という斬新な存在は私をこの世界に引きずり込む刺客となった。

 2013年、12月13日。舞祭組1stシングル、「棚からぼたもち」が世に放たれた。

 輝きも自信もなく、「いきなり注目厳しいかな」と言っていた彼らは、「開花の瞬間」を迎えた。「くじけねーぞ!」そんな心の叫びと共に、彼らは棚から突然降ってきたぼたもちを全力でキャッチした。「ほんとにたまたま」だったこの企画は、もっと大きなものになった。「クサらない くたばらない 4人の力で掴みたい」彼らはぼたもちを手放すこと無く、そのチャンスに全力のパフォーマンスで応え続けた。

 「でも俺らいないとお前ら輝けない」私はこの歌詞は中居さんにしかかけないと思っている。こんなに強い言葉を使ったら、傷つく人もいるかも知れない。でもそれを全部全部自分が責任を負うという形で、中居さんは舞祭組に歌わせた。そして、彼らの全力の、恥を捨てたパフォーマンスは沢山の人に気に入られることになった。

 2014年7月27日。2ndシングル、「てぃーてぃーてぃーてれって てれてぃてぃてぃ~だれのケツ~」が発売された。何故テーマがおしりかというと、「二つに割れている」から。それがまた涙を誘う。でも、それが嫌だから、みんな笑顔で手と手を繋いで歩いて行こうと言っているのだ。シンプルな言葉だからこそ胸に響く。

 テレビで話を振られたときに立ち上がって喋るあまり、芸人かといじられることも多い彼らは、彼ら以上によくしゃべる兄貴を「いつかギャフンと」言わせるために頑張っている。再度いうが、この歌詞は中居さんが書いている。彼は、舞祭組ならいつか自分をギャフンと言わせてくれる、と信じているのだ。ここまで信頼してもらっているのが、本当に嬉しい。

 「僕らがそこにいるからこそ一番が輝ける」。前述の棚からぼたもちにも似た歌詞があった。この歌が色々な人に受け入れられるのはこういう歌詞があるからだと思う。一番になれる人なんて数えるほどしかいない。でも、その一番を一番たらしめるのは、一番じゃない人たちなのである。解釈次第ではやるせないかもしれない。でもそこに存在価値を見出しそれに誇りを持つ姿勢。好きだ。そして、続く「一番になりたいって気持ちは誰にだって負けません!」それが彼らの自信なんだ。気持ちだけでは誰にも負けない、そう思ってここまでやってきてるんだ。世の中、上には上がいる。だからこそ、「気持ちでは負けない」というのはすごく大事なことじゃないだろうか。舞祭組は本当に気持ちでは負けていない。朝の生放送ライブだって、汚れ仕事だってなんだってやる。彼らが舞祭組で活動するということは、キスマイの今後に繋がっていると私は信じている。

 「全部がそこそこではあるけれどいつだって幸せだ いつだって笑えてる」これが、人間にとって一番大事なことだと思う。辛い時に私はこの歌を聞く。そこそこでいいんだ。そこそこじゃダメなんて誰が決めたのか。もちろん、一番がいい。一番になってほしい。でも一番じゃないからって本気を出せないぐらいなら、一番を取りたくてがむしゃらな方が何倍も、何百倍もカッコイイと思う。この歌には、「負けない」という気持ちと「世界中が仲良くなってほしい」の二つのテーマがあると思う。「もしも魔法がつかえるなら一度だけ…世界中が仲良くなれますように」これをいつもニコニコ笑顔の宮田くんが歌うのである。しかも「一度だけ」。贅沢を言っているわけじゃない、でも仲良くなって貰いたいんだ。そして彼は魔法をかける。この魔法は、確かに効いた。Thank youじゃん!で、キスマイの格差はほぼなくなったのだ。仲良くなるということが格差をなくすことなら、もうこれは本当に地球の星歌にしてほしい。なんでこんなに壮大なんだこの曲。

 2015年3月8日リリースの3rdシングル「やっちゃった!!」はここまでの2曲と違い、誰にでも受け入れられるサラリーマンの曲になっている。大サビ以外、主人公は舞祭組では無いのである。しかし、根本的なメッセージは何も変わっていない。

 「今日良く頑張った 明日も最初は笑顔で始めよう」。人間辛いことがあると、自分を褒めることなんて忘れてしまうことが多い。でもあえて、明日も「最初は」笑顔ではじめるのである。一日の終わりにどんな顔になっちゃうかなんてわからない。でも最初ぐらいは笑顔で始めよう、なんだかほっこりするメッセージだ。舞祭組の歌ってなんだか全部、ほろ苦い。アイドルなのに、全部が夢に溢れているわけではないからだろう。頑張ろう、という歌詞には現実というスパイスが足されている。でも、だからこそ曲のメッセージはもっとズドンと、シンプルに私たちに届くのだ。私たちは妥協して、苦しんで、「潰されて 打ちのめされ」ながら、一歩ずつ進んでいくのである。理不尽なことだってある、でも代わりに彼らが「俺らがかますぜうけてみろ!」と言ってくれるのである。どれだけ救われるか。

 そして、「やっちゃった!またへましちゃった やっちゃった!人間なんだもの笑われたっていい 何も悪くない!」そうなのである、笑われたってなんだ、笑われたって何も悪くない。挑戦しないと失敗なんて出来ない。それならヘマしたっていいじゃないか、笑われたっていいじゃないか。それを「何も悪くない」というシンプルな伝え方をしてくれていることが本当に嬉しい。「もう嫌になっちゃうな!お金ない!ヒマもない!」これが現状だ。でも、彼らはそれだけでは終わらない。「でも夢があるさ」夢というのは人の原動力になる。彼らには夢がある、夢があるから明日もまた進んでいくのである。乾杯という行為は一人ではできない、仲間が沢山いるんだ。乾杯を促すことで、中居さんはそういうことを伝えたかったのかな。飲んで忘れる、というのはいい解決法ではないのかもしれない。でもストレスを溜め込むぐらいなら飲んで忘れてもいいんじゃないだろうか。そして明日も最初は笑顔で始めよう。

 デビューから2年、舞祭組は大きくなった。今の彼らは色々な番組に自分たちだけで出ていたりする。彼らはもう「前の3人」というネタを笑いに変えられる。どこにいたって全力を出している人は、こんな奇跡を起こせる。舞祭組が人に元気を与えられるのは、誰しもが自分の中に「一番じゃない自分」を持っているからだと思う。そんな一番じゃない自分を認めて、それでもまだ頑張り続ける。努力は絶対報われるということを舞祭組は私たちに教えてくれた。

 棚からぼたもちで聞いた、「僕たち四人で大丈夫なのか?」という質問の答えはもう出ている。大丈夫だ、もうどんなに注目されてもそれを乗り越えられるぐらいの「自信」が彼らにはあるから。舞祭組、デビュー2周年おめでとうございます。