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よわい犬ほどよく吠える

ジャニーズに興味がなかった私がジャニーズに落ちた。今なお沼を遊泳中。無断転載禁止。(例:スクリーンショット・コピペなど)

TAMERの演出から見る淳太様の「檻の中」の世界

感想・レポ

 ジャニーズWESTコンサートツアー2016、ラッキィィィィィィィ7に行ってきた。曲自体が好きで、個人的に演出への期待も高かったTAMER*1。淳太くんは、期待をはるかに上回るステージを作り上げてくれた。淳太様はステージ上から全てを支配して、我々をその世界に誘い、彼を崇拝するように仕向けることに成功していた。それを目にした私は完全に淳太様のslaveになり、彼に跪くことになった。

 今回は淳太様の世界を創り上げた演出について分析していきたい。ちなみに私は演出に関してはずぶの素人であるため、ただ私が感動したポイントや、「こういう所にこだわって作ったんじゃないかな!」と思ったところをまとめただけである。

※全て私の記憶に基づいたものなので、間違いなどもあるかもしれません。

※ステージ構成などのネタバレを含みます。

オープニング映像

 映像には、TAMER=猛獣使いである淳太様が、色々なものに触れているのが映しだされている。本人たちの顔がメインとなっていたTerribleの映像とは対照的に、淳太様の顔では無く、手とそれが触れているものに焦点が当てられていた。鞭をさっと手にとり、檻をグッと握りしめる。この鞭や檻といういかにも調教師・猛獣使いらしい小道具に触れる淳太様を目撃することで、我々は淳太様=TAMERという公式をスッと受け入れさせられている。

 そして浮かび上がる「WESTERN ANIMAL SHOW」というネオン文字。

f:id:piro2paniTsuri2:20160118105010p:plain*2

 赤色に照らされた中、檻と淳太様が現れる。檻の周りに置かれている木箱や古びた檻、大きな南京錠、チカチカするネオン、赤いカーテン。どれも退廃的なサーカスを演出している。そして曲が始まる。

1. 檻の上に立つという行為で示される力関係

 登場シーンで、淳太くんは檻の上に立っている。何かの上に立つ、というのは表現としてもそうだが、物理的にも圧倒的支配を示唆する。そして立つだけではなく、檻の上で踊り始めるのである。檻の中のジュニア達は、早く外に出たいというかのように手を伸ばしている*3。しかし、淳太様はその手などまるで気にせずに踊り続ける。

2. 衣装が確立する世界観

 ここで衣装に注目していきたい。ジュニア達が着用している衣装は黒をベースにしており、鎖、スタッズ、黒マスク、毛皮など一見して「怖い」と感じるものが多く使用されている。無意識に、私たちは猛獣Jr.達に恐怖心を抱く。対照的に、淳太様の衣装に攻撃性は一切無い。どちらかといえば優雅な雰囲気すら漂う、気高い赤の衣装だ。帽子についている羽が尚更気高さを際立てている。この衣装の差が、我々に淳太様の支配の仕方をイメージさせる。決して力づくでの支配ではなく、自らの頭脳で猛獣たちをコントロールしているのだ。「恐ろしい」猛獣Jr.たちを支配している淳太様を私たちは崇拝してしまう。

3. 鞭による指示

 檻を開かせるために、淳太様は鞭を打つという行為でジュニアたちに指示を出している。ここで注目したいのは、淳太様が「鞭を打つ」ことで人を制圧しているという事実である。淳太様は言葉で指示を出していない。ただ鞭を打つだけで、猛獣Jr.達はスッと動き、檻の扉を開き猛獣たちを放すのである。開いた檻から我先にと飛び出して行った猛獣Jr.も、おとなしく淳太様の思い通りに動く。鞭の音だけで淳太様の意のままに動く猛獣たちを見せられることによって、私たちは猛獣たちと猛獣使いの間にある力関係を瞬時に理解させられる。

4. 支配者としての中間淳太

 ラップ部分では、ポップアップ*4でメンバー達が登場する。「It's show time」の後に、淳太さまが指をならすと、猛獣たちは踊り始める。支配者である中間淳太が際立つのはこの後の、「I'm gonna take it all into my world tonight」の部分。メンバーたちは背を向けて、両手を上げている。舞台の階段より上にいるジュニア達は全員膝を付き、下を向いている。唯一前を見据えているのは淳太様ただ一人。ステージのど真ん中に沢山の人間(猛獣)を従え立っている淳太様は支配者としての凄まじいまでの存在感を放っている。そして、ゆっくりとなめるように観客を照らすライト。逆光の中浮かび上がる淳太様のシルエット。そして淳太様が鞭を打った瞬間、飛び上がる振り付けとともに大サビが始まる。一気に動き出した感がたまらない。

5. 淳太様との距離

 他のユニット曲がセンターステージでのパフォーマンスを含んでいるのとは対象的に、TAMERで淳太様はセンターステージにはいかない。淳太様が一番客席側によるのは、花道を四分の一ほど歩くときだ。しかも、すぐに観客に背を向け、ステージ上で踊る猛獣たちを見守る。淳太様が花道でやることは2つ、鞭を打つかフェイクを歌いながら猛獣たちを見守るか。一番ファンに近い位置では、ファンに対するアピールは一切行われていない。淳太様は狩りにきているのに、我々に媚びていない。私たちはただサーカスに遊びに来た無垢な少女のように、淳太様のパフォーマンスを見せられただけなのである。淳太様は自分の世界観を作っているだけで、観客を意識していない。もちろんしているには違いないだろうが、それを一切見せていないのである。そこがいい。ここで私たちは、淳太様との力の差を感じる。「勝手に見て、勝手に落ちれば?」と嘲笑われている気さえする。そして私たちは彼の意のままに、淳太様に捉えられ、抜けだせぬ檻の中へ誘われてしまうのである。

おまけ

TAMERの世界観に大人の色気と獣の猛々しさを加えているのがTAMERの振り付け。あれは淳太くんが「こういう振り付けがいいんです!」とリクエストしているのだろうか。振付師さんに是非お話を伺ってみたい。「Don't be scared, Come here…」の開脚のまま前に進む振り、「狙え 全て捕らえろ」の足一本を支点にして、グッグッと力強く回る振り。「脱け出せぬ檻の中へ」の手を熊の手にしている獣感や、ダダ漏れになっている雄感…‥たまらない。最後のサビの、淳太様を取り囲んだフォーメーションで、腰を前後に振る動きも野性的だ。

 

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kstk.hateblo.jp

*1:2015年12月9日発売、ジャニーズWEST 3rd アルバム、ラッキィィィィィィィ7収録。中間淳太のソロ曲。

*2:記憶を元に、ネオン ロゴメーカーを使用し再現した。

*3:大阪公演のみ

*4:大阪公演以外