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よわい犬ほどよく吠える

ジャニーズに興味がなかった私がジャニーズに落ちた。今なお沼を遊泳中。無断転載禁止。(例:スクリーンショット・コピペなど)

Toxic Loveの歌詞、和訳+深読みしました。

和訳+深読み

 今回はToxic Loveを和訳+深読みしていく。私はこの曲がとても好きなのだが、これがまぁビックリするほどどこでもやらない。パリピポアルバムの中で少クラで披露されていない唯一の曲となってしまった。寂しい。とっても寂しい。

 青い部分が元々英語で、日本語に和訳した部分。注釈にオンマウスで、元の英語歌詞が表示される。

Toxic Love(歌:ジャニーズWEST 作詞︰Komei Kobayashi 作曲︰STEVEN LEE

 

君を行かせることは出来ない*1

この中毒的な愛から抜けだせないよ*2

だから聞いて、行くよ*3

Yeah woo…

準備はいい?1,2,3 *4 

さぁ行こう*5

 

月の 冷たい光へと
逃げ出したら 身を潜めよう
頬のラインを 指でなぞって
閉じた瞼に キスをする*6

 

滲む暁 重ねた指に
静かに光る にこごえてる
触れて 熱い*7
君に 触れる*8
奪い去りたい

 

Baby Baby Baby
僕を愛して*9
重ねた肌に (止められない キスして*10 )
Baby Baby Baby
僕にキスして*11
甘い有毒な愛 *12 今君が欲しいよ*13

 

キスした後の*14 濡れた唇で
ねぇってば*15 今すぐ教えて
火照る肌に 乱れた髪は
ごまかせないよ Yeah Oh Yeah

 

見つめる瞳 こぼれた雫
今飲み干せば を消せるかな?
まるで 罠みたいだ*16
ここから 動けないよ *17
もう戻れない 行こう*18

 

Baby Baby Baby
僕に見せて*19
触れたぬくもり (今感じたい 触って*20 )
Baby Baby Baby
僕に触れて*21
君の有毒な愛*22 今君が必要だよ*23

 

君は有毒だ…*24 Yeah
君を僕のものに*25 Ha… Yeah Let’s go

 

もう抜け出せはしない*26
運命さえも逆さまに*27
僕のモノにはならないって
分かってるのにを重ねてく
夜明け前には遠くへ行く*28
君の去った僕の部屋で
残った香りに君のことを思う*29
もういっそ君を壊したくなる

 

Baby Baby Baby 君の全てを
僕を愛して*30 独り占めしたい

 

(サビ繰り返し)

 

「もうこれで逢えない」なんて
言いかけた唇 塞いで
束の間の愛や幸せ
燃やすのさ 灰になるまで

 

Baby Baby Baby
僕を愛して*31
甘い有毒な愛*32 (愛をちょうだい…*33 )

それでは、深読みスタート!(もちろん、解釈はすべて私の個人的見解です。)

設定

 この曲ではとある男女の逢瀬の様子が描かれている。彼女の「毒」の虜になり、「罪」を犯してしまう主人公。二人は肌を重ねあわせ、キスをする。しかしそんな状態はいつまでも続かず、彼女から「もうこれで逢えない」と告げられてしまう…‥。

  この歌のテーマは「罪と愛」。主人公は有毒な愛の虜になり、いけないとは分かりつつも彼女を思い、欲しがってしまう。

Toxic Love

 タイトルの「Toxic Love」という単語は曲中に何度も登場する。「Toxic」には猛毒、有毒などの意味があるため、Toxic Loveは直訳すれば有毒な愛。和訳では前後の流れによって、「有毒な愛」と「中毒的な愛」の二つを使い分けている。「抜けだせはしないLove」などのフレーズからは、主人公がこの愛の中毒になってしまっていることが窺われる。

 では、何故このLoveはToxicなのだろう。曲を見てみると、「君のToxic Love」「your toxic love」「You’re toxic」などというように、「君」という人物のせいで、この愛がToxic=有毒になっていることがわかる。

 興味深いのは、「毒」という単語が一度も登場しないこと。この毒々しさを表すのには直接的な単語ではなく、多彩な表現が使われている。

二人の愛

 この曲で印象的なのは五感の表現。視覚は曲中に多く散りばめられているので詳しい説明は省くが、普段は使われていない他の四つの感覚が入っていることに注目したい。ほんの一例をあげると、「もうこれで逢えない」などという彼女の言葉を聞いているのは聴覚。「残った香りに」が嗅覚。そして「甘いToxic Love」や「こぼれた雫 今飲み干せば」が味覚。そして、「頬のラインを指でなぞって」や「触れたぬくもり」などが触覚だ。これらの五感の表現が、二人の愛の生々しさを描き出している。

温度の表現

 触覚のなかでも、特に注目したいのが温度の表現。全体を通してを通して温度に関する表現がとても多く含まれている。「月の冷たい光へと」というフレーズからはしんしんと冷え込む冬の夜がイメージできる。「罪にこごえてる」というフレーズも、「こごえる」という単語を使うことによってその罪の冷酷さ、ひどさのようなものを私たちに想像させている。

 続いて登場するのは、先ほどまでとは対照的な「触れて熱い= Hot, Hot, Hot」。温度の対比が彼女の肌の熱さを際立たせている。寒い夜に、冷たい罪の意識に苛まれる中、彼女に触れた瞬間のぽっと火がつくような熱さが感じられる。

 その後も続く熱さ、温かさを示す表現は、彼女の肌の温もりを表したものが多い。「火照る肌」「触れたぬくもり」からは、男女が肌と肌をくっつけあってお互いを"温めあっている"様子が伝わってくる。

 最後に出てくるのは「束の間の愛や幸せ 燃やすのさ 灰になるまで」。燃えるような愛、といえば情熱的な愛をイメージするが、最後に足されている「灰になるまで」という表現でこの愛や幸せがすぐ燃え尽きて、灰になる=終わってしまうのが想像出来る。愛や幸せの終わりが示唆されているのだ。

主人公と女性の関係は?

 男女の有毒な愛を描いているということもあり、歌詞は全体的にどこか背徳的である。「逃げ出したら 身を潜めよう」からは、二人が何か・どこから逃げていることが示唆されている。ラップ部分の「束の間の愛や幸せ」からも、この愛や幸せが永遠に続くものではないことがわかる。そして気になるのが「罪」というキーワードだ。

罪という概念

 では、この主人公が犯している罪はどのようなものなのだろう。

「滲む暁 重ねた指に 静かに光る にこごえてる」

指に光る…といえばイメージできるのは指輪。指輪、というキーワードから連想出来るのは結婚や幸せなどだが、曲中ではそれが「罪」と例えられている。指輪が罪……この二人は不倫関係にあるのではないだろうか?

 この解釈だと、曲中の「奪い去りたい」や「僕のモノにはならない」「独り占めしたい」という部分も納得出来る。女性は主人公のものではない。つまり、女性の方が既婚者で、彼女はもう誰かのモノだということがわかる。

主人公から女性への愛

 残念ながらこの不倫関係は対等ではない。主人公から女性への思いの方が大きいのだ。英語パートを見ていくと、主語が「I」というように単数形。「この中毒的な愛から(僕は)抜けだせないよ= I've been stuck in your Toxic love」」や、「今君が欲しいよ=I want you now」「今君が必要だよ=I need you now」も全て彼自身の感情だ。

 また、主人公から女性への要望がとても多い。サビの「Love me」「Kiss me」「Show me」「Touch me」そして最後の「Give me love」も全て僕のために何かをして、というリクエストなのだ。そもそも、もしも彼女がこれらをしてくれているのなら、わざわざ言う必要がない。つまり…もしかして、この愛、なんだかとても一方的だ。

 そして、女性は夜明け前には彼の部屋から帰ってしまう。さらに、「もうこれで逢えない」と彼に言いかけていることからわかるように、女性は主人公よりも罪の意識を感じていて、この関係を終わらせようとしている

この恋の終わり

 しかし、主人公はこの関係を終わらせる気はさらさらない。別れの言葉を「言いかけた唇」を無理やり塞ぎ、愛を燃やすのである。主人公の彼女への愛は、とても毒々しい。たまらなく箍が外れてしまった感がある。

1. 「見つめる瞳 こぼれた雫 今飲み干せば を消せるかな?」

 「こぼれた雫」というのは涙のことだろう。主人公は彼女の涙を飲み干せば、彼らの犯した罪が消せるのではないか、と迷っている。まず涙を飲み干すという発想がアレなのはさておき、罪の意識に苛まれているという点において、主人公にはまだ良識が残っていると言える。しかし、その後に続くのは「もう戻れない」。主人公はそのままこの罪深い愛を貫き通すことに決めている。自分が犯している罪の大きさを知りながら、まだ罪を犯すことを決意する。と、とんでもないぞ…‥

2. 「Give me love...(愛をちょうだい)」

 主人公は彼女からの愛をとてつもなく欲しがっている。「Give me love」や「love me」という言葉を見てみよう。もしも、彼女が彼を愛してくれているのなら、わざわざこんな事をいう必要はない。もしかしてそもそも女性は主人公を愛していないのではないだろうか。

 冷静にもう一度歌詞を読み返してみよう。「頬のラインを指でなぞって閉じた瞼にキス」をし、「触れて」肌を重ねている。彼女の肌は火照り、髪は乱れ、唇は濡れている。だが、彼女は指輪を外してすらいない。彼女は主人公を愛していないのだ。いうなれば、ただのセフレ。多分この女性、遊びのつもりで、体だけの関係だと思っていたのだろう。ところが、主人公は彼女を本気で好きになってしまったのである。

3. 「もういっそ君を壊したくなる」

 怖いわ。彼女が帰ってしまった部屋の中で、彼女のことを思った結果でた言葉が「もういっそ君を壊したくなる」。こいつヤバい。「いっそ」という言葉は「中途半端な状態を排して思い切ったことを選ぶときに用いる*34」らしい。………確かに、不倫関係は中途半端だ。それにしたって思い切りすぎじゃないだろうか。先ほどまで「独り占めしたい」だの「I need you」だの、散々彼女に求愛していた人の口から出た言葉だとは思えない。

 そして「壊す」とはどういう意味だろう。もちろん、二人は”そういう”関係だったのだから、彼女の体をめちゃくちゃにして、今後彼女の夫にとって使い物にならないほど物理的に壊すことも出来るだろう。しかし、彼女はもう部屋から去った後なのである。その場にいない彼女を壊すには、精神的に壊すしか無い。彼女は夫にこの「罪」がバレることをなによりも恐れているはずだ。もし主人公が夫に不貞の事実を漏らせば、彼女の精神的な崩壊もすぐそこである。

 夫に不貞を告げれば、きっと彼女は僕に振り向いてくれるはず…独り占め出来るぞ…と部屋でニタニタしている主人公が想像できる。こ、怖い!!!!

トキシックラブ 読み方 日本語訳 意味 考察 分析 解説 トキラブ トクシックラブ 

と、いうわけでToxic Loveは

中毒的な女性の虜になった主人公は、彼女が既婚者であることを知りながら有毒な愛を楽しむ。二人は肌を重ねあわせたり、キスをして、「束の間」の逢瀬を楽しむ。しかし、その幸せは長くは続かず、女性から「もうこれで逢えない」と告げられてしまう。女性からの愛が欲しいあまり彼女を「壊したく」なってしまう男性。二人が犯した「罪」の末路は…?

こちらの曲、Toxic Loveはパリピポに収録されている。是非聞いてみてほしい。

パリピポ 【通常盤】
 

他の和訳+深読みシリーズはこちら   

同アルバム(パリピポ)から:PARTY MANIACS の歌詞、和訳+深読みしました。

kstk.hateblo.jp

 

おまけ:濡れた唇

「Kiss, Kiss 濡れた唇で Hey girl 今すぐ教えて」

ところで、唇は一体何で濡れているのだろう。普通に考えれば、唾液。もしくは、「こぼれた雫 今飲み干せば」から考えると、涙というのも妥当かもしれない。しかし、「Hey girl 今すぐ教えて」というフレーズから、濡れている唇は彼女の唇だ、ということがわかる。彼女に濡れた唇で、何を教えて欲しいのだろう。

その後に続くのは「火照る肌に 乱れた髪は ごまかせないよ」。彼女は何かをごまかそうとしている。しかし、それを主人公は火照る肌と乱れた髪から見破っている。もしかして、彼女は感じていることをごまかそうとしているのではないだろうか。だとしたら、濡れた唇って……?

※すべて私の個人的な解釈です

*1:Yeah I can’t let you go

*2:I’ve been stuck in your Toxic love

*3:So listen to me now, Let’s go

*4:Get ready for this

*5:Here we go

*6:Kiss, Kiss, Kiss oh

*7:Hot, Hot, Hot

*8:Touch, Touch, Touch

*9:Love me Love me Love me

*10:Kiss me

*11:Kiss me Kiss me Kiss me

*12:Toxic Love

*13:I want you now

*14:Kiss, Kiss

*15:Hey girl

*16:Trap, Trap, Trap

*17:Stuck, Stuck, Stuck

*18:Yeah Let’s go

*19:Show me Show me Show me

*20:Touch me

*21:Touch me Touch me Touch me

*22:Toxic Love

*23:I need you now

*24:You’re toxic…

*25:Make you mine…

*26:Love

*27:Upside down

*28:Far away

*29:Thinkin’ about you

*30:Love me Love me Love me

*31:Love me Love me Love me

*32:Toxic Love

*33:Give me love….

*34:いっそ(イッソ)とは - コトバンク