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よわい犬ほどよく吠える

ジャニーズに興味がなかった私がジャニーズに落ちた。今なお沼を遊泳中。無断転載禁止。(例:スクリーンショット・コピペなど)

ジャニオタ目線の「大阪LOVER」の話

大阪LOVERというドリカムの名曲がある。関東在住の関西担*1ならば一度はこの歌に自担と自分を当てはめ考えたことがあるのではないか、と個人的に思っている。

 この曲は遠距離恋愛中のカップルを描いている。彼は大阪に住んでいて、彼女は東京。この主人公の男女の関係がとにかくかわいい。女性の目線から語られているためか、全体的に彼女から彼への愛を感じる部分が多い。そのため、ジャニオタに当てはめやすいのである。今回の記事ではただひたすら「大阪LOVERの歌詞がかわいい」ということを書いていく。

歌詞の分析

 まず一番から。「最終」とは新幹線の最終のことだろう。東京駅/品川駅からの新大阪駅行きの最終の新幹線の到着時間は23時45分。まさに0時ちょい前。彼女がわざわざ最終に乗る理由を考えると、きっとこの日は金曜日なのではないだろうか。やっと仕事を終え、週末は彼がいる大阪で過ごす。美しき遠距離恋愛

 そんな彼は新大阪駅まで「迎えに来てくれ」る。「迎えにきた」ではなく「きてくれた」と彼女が表現することによって、彼女の彼への感謝と、そして嬉しいという感情が伝わって来る。しかし、彼の服装は「いつも履いてるスウェット」。その服装を見た彼女は瞬時に、「家に直行」するつもりなことを察してガッカリしている。この歌詞は二人の関係性を理解させる上で大きな意味を成している。彼がどちらかというと部屋着に近いスウェットという格好で迎えに来ることから、二人が長い付き合いであること、そして「今日家へ直行か」ということからこれが二人の基本のパターンなことがわかるのだ。

 Bメロで彼女は彼と明日の予定を話し合う。「明日さ、たまにはいいじゃん!」というフレーズから、二人は普段そのような場所にはいかないことがわかる。しかし、元気に誘っている彼女とは対照的に彼のリアクションは「そやなぁ…」とはっきりしない。この二人の温度差がとてもいい。

 そしてサビ。「大阪弁は上手になれへんし」ということから、彼女が大阪弁を習得しようとしているということがわかる。しかしこれは、大阪に馴染もうとしているということを暗示しているのだ。また、彼女は「楽しそうにしてたって あなた以外に連れはおれへんのよ」と言っている。このことから、彼女が大阪に足繁く通っているただ一つの理由が彼がそこにいること、だということがわかる。

 1番は「近そうでまだ遠い大阪」というフレーズで締めくくられている。大阪、というのはきっと彼のことで、二人の心の距離だったり、温度差がまだ少しある状態を指しているのだろう。

 そして2番。1番とは対照的に、二人はなんだか口論になりそうな雰囲気だ。「通い慣れた道がいつもより長く感じる」空気にも関わらず、「御堂筋は(中略)一車線しか動かない」。車の中の二人の重い沈黙がずっと続いていく、居心地の悪さが私たちにも伝わって来る。

 そこで彼女は明るく「何か飲むもの買ってこようか?」と提案する。そのあとに続く「気分変えようとしてるんじゃん!」から、彼は先ほどの提案に対して何か否定的なリアクションしたのだろう。そして、彼が発する言葉はまたもや「そやなぁ…」。彼の優柔不断でどっちつかずな感じが全面に出ている。

 サビではまた彼女の不安や寂しさが描かれている。「何度ここへ来てたって「一緒に住まへんか?」とは言わないし」では、彼女が彼からのプロポーズを待っていることがわかる。そして、「そこは内心 めっちゃさびしいんよ」、このフレーズは曲中の中で初めて彼女の感情が語られているのだ。そして一番と同じように、2番も「近そうでまだ遠い大阪」で締めくくられている。

 そして大サビでは「一生に一度の告白」=逆プロポーズが始まる。「覚悟はもうしてる」という男前ともとれる発言から始まり、そのあとに続くのは、「大阪のおばちゃんと呼ばれたい」である。大阪のおばちゃん、といえば一般的にはがめつい、うるさい、…とにかく、良いコノテーションはない。それでも彼女が「呼ばれたい」という理由は一つしかない。彼女は実際は大阪のおばちゃんと呼ばれたいのではなく、「大阪(に住んでいるあなた)の(隣で年をとって)おばちゃん(になりたい)」のだ。そして「家族と離れてたって あなたとここで生きていきたい」というのもとても強い主張だ。女性は実家を離れることを嫌う。しかしここで家族を引き合いに出すことで、彼>家族という彼女の優先順位が見える。それにより、彼女が彼に対して、すでに家族と考えても良いほどの深い愛情を持っていることが伝わって来るのだ。

 そして極めつけは「東京タワーだってあなたと見る通天閣にはかなわへんよ」。参りました。彼への愛を説明するために、両都市のシンボルとも言える建物を使っている。東京タワーは、この曲の発売当時(2007年)では日本で一番高い建物。通天閣は100mで、高さで言えば東京タワーの方が3.33倍も高い。しかし、彼がいれば実際の高さはどうでも良くなってしまうのだ。彼女のベタ惚れ感が伝わってきて思わずニヤニヤしてしまう、この曲の中でも一番のお気に入り歌詞である。

 だが、彼はその告白を受けて笑う。そんな彼に、彼女は「なんでそんなに笑って!」とムッとする。だが、その言葉からは、なんだか照れ笑いしながら怒っているような優しさを感じるのだ。彼女は「一生の一度の告白」と言っている通り、これをプロポーズだと思って言っている。それに対して彼は笑っているのだ。この彼が笑っているという事実から、彼が彼女のプロポーズを好意的に受け止めていて、それでもそんなことを言い出した彼女に笑っている、二人の穏やかな雰囲気が伝わって来る。

 これは想像にすぎないが、「そやなぁ…」しか言えない彼だからこそ、何かを決めるのが苦手な彼だからこそ、プロポーズのセリフはなかなか口にできないのではないか。そんな中、それを先に言ってしまった彼女。きっと彼は愛おしさなど、いろいろな感情がごちゃまぜになって笑っているのだと思う。

 この後に続くフレーズは「恋しくて憎らしい大阪」。上記で述べた通り、大阪=彼であるとすると、まさにぴったりだ。彼のことを本当に大切に思っている彼女だからこそ、恋しくてたまらないものの、優柔不断ではっきりとせず、彼女の前で良いところを見せようともしない彼のことを憎らしく感じることもあるのだろう。

  そしてラストサビ。自らプロポーズをするだけではなく、彼女は「「もうこっち来いや」って言って」と催促するのである。これは、彼からのプロポーズを催促している。我々は彼がプロポーズをしたかどうかを知ることはできないが、 その後のフレーズは「近そうでまだ遠いか?大阪」。今までは「まだ遠い」と断言していたのが疑問系になっている。もしかすると彼との距離が少し縮んだのかもしれない。

ジャニオタが自担に歌う大阪LOVER

 関東在住の関西担なら一度は自担がスウェットで迎えに来るところを想像したことがあるだろうこの曲。改めて分析してみると、彼女から彼への深いの愛情が、ジャニオタから自担への深い愛情にぴったりと当てはまるのである。もちろん彼は新大阪駅に迎えにきてくれなんてしないけど、この曲の「何度ここへ来てたって また来るのはあなたがおるからやもん 楽しそうにしてたって それはあなたがここにおるからやもん」を呟きながら新大阪駅のホームに降り立ったり、夜行バスを降りたオタクは少なくないと思っている。

 この歌が特にジャニオタに受け入れられる理由として、大阪に行く理由は彼がそこにいるからだ、というこの歌の前提があると思う。まさにジャニオタ、まさに我々である。なので、エイターさんも、ジャス民も、そして関ジュ担も、もしもこの曲を知らない人がいたら是非聞いて欲しい。

大阪LOVER

大阪LOVER

 

 

大阪LOVER

大阪LOVER

 

 おまけ:ちなみに私が一番スウェットで迎えにきて欲しいのは、WESTからは重岡くん、Funky8からは朝田くんです。

*1:関西出身のジャニーズアイドルを応援しているジャニオタ